Berlinale 12 Japanisch (ベルリン国際映画祭~日本語作品編)

今年の映画祭で観た映画について。061.gif
まずは邦画編♪

1本目に観たのは、在日朝鮮人の女性監督の作品で『家族の国』というフィクション映画。
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 (画像はネットより)
今までも2本のドキュメンタリーを撮っておられる監督の初フィクションらしい。
とはいっても、多少シチュエーションは変えてあるものの実際に監督のご家族の話がベースとなっているとのこと。
1959年から推進された帰国事業で、監督のお兄さん達はまだ10代の幼さで家族とはなれ片道切符で北朝鮮へ。
そのまま25年も帰れず、25年後に脳の腫瘍の治療の為に帰国。
けれど、理由も告げられずたった1週間(実際は2週間)で治療もできないまま北朝鮮へ帰る様に連絡が来てしまう。
納得が行かず感情をむき出しにする妹と、「そういう国だから」と諦める兄。
そもそも何でお兄さんが16歳で家族と別れ北朝鮮へ行かなければならなかったのかが疑問だけれど、お父さんは北朝鮮協会でお仕事をされているようだし、そのつながりで行かせざるを得なかったのかもしれないし、当時は本当に「地上の楽園」と信じられていたのかもしれない。
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監督がみえていて、映画の後に質疑応答の時間があった。
実際はどうあったのか、映画ではどうしてそのように描いたのか、という事を説明してくださりとても興味深かった。
監督のデビュー作はお父さんの事を描かれたドキュメンタリー。その作品の公開後協会に謝罪を入れるようにとの声があったけれど、彼女は逆に2本目を製作し、北朝鮮へは入国できなくなったらしい。
同じ国に住んでいても在日の方達の事は殆ど知らない。
そういう意味でも、とても興味深い映画だった。
監督と、北朝鮮におられる監督のお兄さん達が再会できる日が訪れますように!
Q&Aは監督だけだったけれど、この映画にお母さん役で出演されていた宮崎美子さんがプライベートで会場にいらしていた。

ちなみにこの映画は国際芸術映画館連盟賞を受賞!おめでとうございます!

2本目は福島についてのドキュメンタリー『無人地帯』。
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 (画像はネットより)
現地の映像や、その周辺の方達のインタビューが中心で、とても胸が痛くなった。
津波が引いた夜、瓦礫の下のあちこちから「痛い」「助けて」という声が聞こえたらしい。けれど暗くてどうする事もできず、「明るくなったら助けに来るからね!」と言い残して去ったのに、翌日から原発による避難区域となり立ち入り禁止となってしまった。
原発がなければ助かる命もたくさんあったはず、あれは人災だ、という言葉が胸に響いた。
映画そのものはドキュメンタリーで良かったのに、ナレーションがだんだん神がかった内容になりちょっと…
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こちらの映画も鑑賞後に監督さんとQ&A。
テーマがテーマだけに感情的になったり日本を責める人が多く、もしかして私も居心地が悪い思いをするかも?なんて思っていたけれど、最初に話した方が原発の問題と原爆の問題を混同して長々と話された以外は和やかだった。

3本目は岩井俊二監督の『Friends after 3.11』。
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こちらもインタビューで津波の被害のあった地域へも行かれているけれど、『無人地帯』との違いは専門家等や有名人のインタビューで構成されている点。
この映画を見てつくづく原発は世界中で政治や利権の絡んだ難しい問題なんだと思った。
日本のこの惨事を見てもまだ日本の中にも原発を、と言っている人がいる事が信じられないし、先日もキャメロン英首相とサルコジ仏大統領が原子力エネルギー開発に関する協定を締結したことに伴いフランス電力公社が英国で原子力発電所を建設する事が合意されたらしく、本当にやりきれない気持ちだ。

残念ながら私達が行った会ではQ&Aはなかったけれど、他の上映会ではプロデューサーと映画に出演していた藤波心さんが質疑応答されたらしい。
彼女はまだ15歳なのに、きちんと考えて行動されているのが本当にすごいと思った。

4本目は荻上直子監督の『レンタネコ』。
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 (画像はネットより)
『かもめ食堂』はほのぼのとし過ぎて映画としてはちょっと退屈な印象だったので、この映画はどうかなぁと思ったけれど、いろんな事が起こり、登場人物それぞれのストーリーがあり、猫たちがかわいいし、笑える箇所がいっぱいだし、とっても楽しめた◎
リヤカーに猫たちを乗せて、石焼芋のメロディーで「♪レンターネコ、レンターネコ、ネコネコ♪ 寂しい人に、ネコ、貸します!」と歩くシーンでは、石焼芋を知らないであろうドイツ人達も大笑い。
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 (画像はネットより)
ほのぼのと楽しめる映画でお勧め☆
猫好きの人にはたまらないだろうし、そうでない人も猫が飼いたくなってしまうかも。
実家で常に猫を飼っていて猫好きのぺーさんは帰りに「猫欲しい~!」と言っていた。う~ん、ちょっと現状ではムリですねぇ…(^^;)


5本目に観たのは『恋に至る病』という20代の女性監督(木村承子さん)の作品。
人付き合いが苦手な生物の高校教師、その生物の先生に恋する女子高生、彼女に恋する美人クラスメート、その美人に恋する幼馴染の4人の物語。
テーマは面白かったし、笑える部分もあり良かったけれど、先生と女子高生の性器が入れ替わってしまうという点が突飛過ぎて…
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質疑応答に見えた監督によると、愛情表現の一つとして究極の独占欲として、相手の一部と自分の一部を交換しお互いにかけがえのない存在になりたいと女子高生が願い、それが実現してしまった話、との説明だったけれど、もっと現実的な描き方をしてくれた方がすんなりと楽しめた気がする。
ちなみにこの映画には『Friends after 3.11』の藤波心ちゃんが観客として来ていて、質疑応答の際には一番に手を上げてキャスティングについて質問していた。
この日も超ミニのセーラー服で来ていてぺーさんとビックリ!
プライベートもセーラー服?!と驚いたけれど、ほぼ同じ時間に近くの映画館で『Friends~』の上映があり、そちらのQ&Aへ行く為だったみたい。

今年は思いがけず邦画を5本も観れた。
どれもそれぞれに見応えのある映画で楽しめた◎
チケットを手配してくれたぺーさんに感謝!016.gif

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by tantan_quelle | 2012-02-23 16:50 | イベント

ドイツ、ベルリン在住のたんたんこと私が日々のできごとを気ままにアップします。お気軽にコメント頂けると嬉しいです◎


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